2011年1月11日火曜日

失敗そして…今がある…

たまには真面目な事も書いてみよう。うん、そうしようそうしよう。
私の酪農経験も約10年になりました。ですが酪農関係の学校にも行っていない、獣医でもない、難しい事はよく解らない、そんな現場の酪農しか知らない。10年の間に50頭の繋ぎから500頭のメガFarmまでを経験してきた。色々な経験と数えきれない失敗、なになにお前の偉そうな経験談など聞きたくないワイ、失敗談を話せバロォ。と言う事で今日は昔、哺乳での笑えない失敗を・・ずばり一週間に7頭の子牛を死なせてしまったことがあります。その時の私は哺乳に対しての知識、経験がほとんど有りませんでした、そんななか牧場の親方が一か月ちかく牧場を留守にするとのこと、その牧場は200頭の搾乳牛、100頭の育成牛に対して労力は搾乳のパートさんを除けば親方と私の二人、しかも私がその牧場に入って一か月足らずの頃…ありえない、信じられない…そして地獄の七日間、あれよあれよと仔牛の下痢が始まりました、毎日獣医さんの治療、脱水状態なので点滴の嵐、それでなくても仔牛の点滴は時間をかけてゆっくり行います、それが7.8頭となれば3時間はかかります、そのあいだに「なんで、こうなるまで気が付かないかな?」と獣医さんの切っ先のような言葉が私の心をえぐります。そして、一週間で7頭の仔牛が死にました。私は5キロ痩せました。その後獣医さん、または酪農関連の書物を読み時には肉牛の哺乳の方に話を聞きに行ったり。色々な事をやりました、ミルクの温度、下痢の初期の対応、投薬の種類やタイミング。翌年には下痢で死なせる仔牛はほとんどいなくなりました。死なせてしまった仔牛には申し訳ない事をしてしまいましたがその経験が私を成長させてくれました。どんなに有名な先生のセミナーより、どんなに分厚い教科書より経験がすべて。そして失敗が沢山の事を教えてくれます。