2011年2月18日金曜日

素晴らしき酪農家~人に優しく~

 今日は久々の完全オフ。なのに朝2時30分に目が覚める。完全完璧な酪農体に仕上がった自分の体と精神に満足。最近は仕事の依頼も幅が広がりFarmHerperを始めた当初の理想に大分近づいて来た。11日~14日に上士幌のT.H.farmに行っていました。このように同じ牧場に連日で行くと牛の変化、疾病の発見、発情の予測などなどヘルパーでは普段あまり接しられない酪農の核に接し「あ~素晴らしきかな酪農」などと独り言を言いながら汗しています。素晴らしいと言えば先日こんな事が…その日は朝4時から士幌のT.H.farmで搾乳、8時から士幌のE.T.farmで給餌、2時からT.H.farmに戻り給餌3時30分から搾乳の予定でした。E.T.faemで給餌の途中に携帯が鳴り、でてみると以前に紹介してもらい挨拶に行っていた士幌のT.K.farmの旦那さんで話を聞くと、奥さんが怪我をして夕方の搾乳が出来ないとの事。以前、挨拶に行った時に搾乳は120頭を奥さん一人で搾っているとの事。さぁ~どうするよ俺。T.H.farmの旦那さんにその事を話したら「いいよ、こっちは大丈夫だから。奥さん怪我して困ってるんだから行ってあげてよ、困っている時は助け合わないと、有働くん頑張って来て」感動した、猛烈に感動した。だけどFarmHelperとして仕事の依頼を受けているのに承諾を得ているとは言え途中で違う依頼を受けた自分に「本当に良かったのか?俺の行動は、Hさんに対して失礼じゃないかな?」無事にT.K.farmの搾乳を終え帰宅。その時電話が「有働君お疲れ様、次の予約入れたいんだけど良いかな…」T.H.farmの旦那さんからでした。嬉しかったです。涙が出るくらい…Hさん、笑いながら仔牛ちゃんの角焼きをする貴方が少し怖いけど、もし緊急で困った時連絡して下さい。雨が降ろうが槍が降ろうが、這ってでも貴方のもとに参上します。人に優しく…その言葉の意味を深く理解した40歳の春でした。






2011年2月8日火曜日

ダースベイダーにシビレルゥ~

それは突然だった。朝3時、ボロ車のボロにエンジンをかけた時。ボロが白い煙に包まれていく「ボ、ボロイリュージョン…お前いつの間にこんな技を…」と思ったらマフラーが折れていた。気持ち良いぐらいに折れていた。「だよねボロがイリュージョンなんて出来るわけないよな…だけどこのマフラーの折れっぷり、ん~なかなか出来るものでは無い。さすがボロ、やる時は徹底してやる。いいぞぉ、ウム、ウム」と言う事で友達の「このハーレー誰が乗るの?これ乗ったら後ろから頭に赤いの点けた白と黒の車が追っかけて来ちゃうよ、イイの?それでもイイの」的なバイクを作り続けて10数年のVENTURIのHの所へ。このH、普段は脳天気の代表取締役。ところがボロの修理に取り掛かった瞬間、溶接の為にダースベイダーみたいな面をつけたHを見て…あぁ~その軽やかな身のこなし、素早い判断、正確な作業、ん~チョットカッコイイかも、いや超カッコイイかも、ん~シビレルゥ~…やっぱりプロフェッショナルの仕事て見ていて感動します。そして誓った…オラももっとHelperとして腕を磨いてオラの仕事を牛舎のかげから見ているベッピンさんが一言「シビレルゥ~」と頬を赤くしている。そんな超一流のFarmHelperになろう…と拳を天高々に突き上げました。まぁ~そんな話は置いといて、無事にボロも直り一日平均100キロの生活に戻りました。頑張れボロ、負けるなボロ、俺とお前を待っている牧場がある限り…そうそう、そう言えばHはあばらの骨が折れているんだったな、そんなHに特別にマル秘の情報、誰にも教えるんじゃないぜ「骨が折れたら医者に相談じゃなく牛乳に相談だ」。
お後がよろしいようで

2011年2月4日金曜日

「農家だから…」そこがポイントですよ親方

最近、携帯が頻繁に鳴る。仕事の依頼の電話がほとんどだが…「有働くん誰かいい人いない?」こんな電話も結構ある。話を詳しく聞くと慢性的な人不足、規模拡大、怪我等による欠員などなど。新聞やテレビのニュースなどで良く耳にする「過去最低の失業率…」どうゆうこと?「このご時世なかなか仕事がないよ…」なんで?働き手が欲しい人、仕事が欲しい人。難しいなぁ~世の中。ということで…緊急、どうする酪農?FarmHelperからの警告…まず酪農経験が無い人が酪農、牧場と聞いてイメージする事…汚いしぃ~臭いしぃ~危ないしぃ~休み少なそうだしぃ~朝早いしぃ~なんかぁ~辛そぉ~だし…はい正解。その通り。酪農は汚いし臭いし危ないしだいたい週一の休みだし朝早いし辛いし。酪農は甘くない。だけどそれは酪農だけじゃない、どんな仕事も同じ。仕事によって辛いことの種類が違うだけの事。その反面、楽しい事や嬉しい事もそれぞれの仕事に有ると思う。とうぜん酪農にも楽しい事、嬉しい事が沢山ある。休みや日々の休憩時間も上手く使えば十分楽しめる。次は雇う側の牧場。酪農家さんが「農家だから…普通の仕事とは違うから…」と言っているのを聞く。ここです、ここがポイントです。この後に続く言葉が大切です。農家だから従業員に与えてあげられる…。必ず有るはずです。それは物だったり時間だったり感動だったり。さぁ~そろそろ時間なので先生結論をお願いします「え~それでは、酪農は大変で楽しい仕事。以上」「えぇ~それだけ」はい、それだけです。